面白変な写真

ここに展示されている写真には、面白い・へんな・ナンセンスな・くだらない、ものが写されています。またすべて実写で合成されたものはありません。
なお、説明文には多量のウソが含まれていますのでご注意下さい。


1.座っているカッパ


自転車道の脇にこのカッパは座っています。この風景にピッタリですよね。可愛いオッパイがあるから女の子ということになるのかな。オッパイに手垢がついているように見えました。バカなやつがいるなーと思って触ってみると、埃がついていただけでした。


2.リングの木



本当にこの木は存在します。初めてこの木を見た時には「何だこれは?」と思いました。丸くなっている枝の間真ん中に幹が通っています。見ているだけでご利益がありそうな気がします。そういうわけで、秘密のお願いをしてきました。


3.ネコ影

飼い主に、ネコの写真を頼まれて撮ったのがこの写真です。写真を見せると、ネコは喜んで顔を洗っていましたが、飼い主はあくびをしていました。飼い主には内緒ですが実は、このネコは仮面の忍者赤影の家来のネコ影なのです。だから、尻尾をたっているのです。


4.Wの木



この木は山道の途中にあります。小便をなんとか我慢しながら登っている時、この木を発見したのです。「うわーWだ」といいつつ、モジモジしながらこの写真を撮りました。もしも、この木の横にCの木があったら、立小便の誘惑に負けていたでしょう。ですから私の部屋には、我慢の大切さを肝に銘じるために、この写真が飾ってあります。


5.船用カーブミラー



船用のカーブミラー があります。そこで、船がやってきたら写真を撮ろうと思い、一時間ぐらい待っていました。しかし、船はやってきませんでした。なぜかなーと考えていたら気付いたのです。「船はそんなに急に曲がれない、となると、これは船用ではないな」と。そしてよくよく見ると、やはり自動車用のカーブミラーでした。高速道路の下を横切る道が冠水していたのです。


6.芯がなくなっている木



ちょっと女の子に声をかけるような感じて、神社を覘いてみました。すると、芯がなくなっている木がありました。それが元気で枝をのばしているのです。途中には青空の見える穴も開いています。「そうか私も芯がないし、財布に穴が開いているけど、まだまだやっていけるじゃないか」と思いました。この木は人を励ましてくれる木なのです。


7.怒っている人形



この人形の下を何時も通っています。その度に、「たまには笑っていないかな?」と思いながら見上げていました。するとある日笑っていたのです。「そんなバカなー」と言われるかも知れませんが本当なのです。その日は山に登った帰りだったので、ちょうど見上げた時に、私の膝が笑ってしまったのです。残念ながら人形はいつもどおり怒ったままでした。


8.困ったような狛犬



コンタクトレンズを落としてしまい、しゃがんで探していました。でも見つかりませんでした。「困ったなーと見上げると、こま犬も困っているようでした。そこで気付いたのです。「そうか、こま犬は困っているから、こま犬なんだ」と。本当かどうか犬のおまわりさんに聞いてみましたが、吠えているだけでした。


9.タライを被った木


その日は日差しが強かった。自転車で走っていてもそれは同じだった。「タライでも被っていれば日よけになるのだが」と思っていると、前方にこの木が見えた。「うそーっ、同じ事を考えている」と思いシャッターを切った。しかし、良く考えてみるとこのタライは、雨水の浸入を防ぐために被せられたものなのです。


10.駄々をこねる猫



「今日の夕飯はキャットフードにしよう」と猫に言った。すると猫は「マグロの刺身がいいニャン」と鳴いた。「そんなにお金がないから、刺身はまた今度にしよう」と言うと。大きな声で「嫌だニャン」と鳴いて、駄々をこねだしたのです。そこで私はこう言いました。「駄々をこねて、刺身がただになればねー」と。


11.雲のリング



デートの下見も百回もしたけど、毎回キャンセルされました。休日を返上して営業に行くと、逆に健康食品を買わされました。成果は上がらなかったけど真剣に努力した日々。そんな人生を振り返っていました。私の人生はこれでよかったのだろうかと思索しながら首をひねると、この雲のリングに出合ったのです。まるで天から「それでいいんだよ」と言われたように感じました。


12.歩く松



通常、松は待つものである。なぜなら、松が待たなかったらなら松でなくなるからだ。だがこの松は違う。目的を持っている。それゆえに根が発達して歩けるようになったのだ。しかし、どこへ行こうとしているのであろう。先日そのことを、この松に問うとこう答えた。「熱海に行ってお宮と寛一の松に会い、その後、松島に行って立派な松になります」と。


13.屋根の有る切り株



切り株にきいてみました。「屋根の上でバイオリンを弾いてもいいですか?」すると切り株はこう答えました。「やーね」と。そうです、そんなことをしたら罰があたっちゃいますよね。そこでまた聞いてみました。「ここで昼寝をしていたら、ウサギが獲れるでしょうか」すると切り株がこう答えました。「あなたと同類が獲れるでしょう」と。しかし、こんな立派な屋根を付けてもらえるのは、ご神木だったからでしょう。


14.フィーバーしている看板娘



人型の看板がありました。それは娘の姿をしています。ディスコでもないのに、その娘はフィーバーしています。よほど一緒に踊ろうかと思いましたが踏みとどまってシャッターを押しました。そして、その瞬間気付いたのです。「そうか、これが看板娘だ」と。しかしお店はありません。それは、手を上げて横断歩道を渡ろう、と呼びかけるための看板だからです。


15.マンホールを見たら手を上げよう



自転車で走っていると、正面にその人型の看板はありました。それは娘の姿をしています。朝起きたばかりの奥さんのように、その娘の顔には何もありませんでした。しかし、そこに横断歩道はありません。そこにあるのはマンホールだけです。そこでこう思いました。「マンホールを見たら手を上げよう、というための看板なんだな」。写真を撮った後、私も手を上げて右に行きました。


16.木の上の案山子



遠くから見ると、木の上のほうに人がいました。高いところにいるから、友達かと思って近づくとそれは案山子でした。残念だけど珍しいのでシャッターを切りました。良く見るとなかなかいい男です。「なぜこの案山子は木に登ったのだろうか」と考えていると、足元を豚が横切ったのです。そして、閃きました。「この案山子もきっとおだてられたにちがいない」と。


17.ミステリーバス



そのバスは畑の向こうにありました。なんでこんな所に置いてあるんだろう?と考えていました。すると、オジサンと犬が綱引きをしながらやってきました。「今日は」と挨拶するとおじさんも「今日は」と挨拶をしてくれました。そして私にこう聞きました。「あのバスは、なんであそこにあるんですかねー」と。そこで閃きました。「そうか、みんなに何でだろうと考えさせるために置いてるんだ」と。


18.ただの木



枝を伸ばして何かを懸命に訴えているようにみえる。阿波踊りを自己流でやっているようにも見える。蛸が生まれ変わったようにも見える。女の子達のスカートをめくっているようにも見える。大勢の人とじゃんけんをしているようにも見える。荒野のサボテンのようにも見える。などと考えながらシャッターを押しました。他の人には、この木はどのように見えるのでしょうか?外野の声「ただの木に見えるよ」



戻る

Copyright(C)2005 Johnny Himada All Rights Reserved.